昨今のブームによって急激に価格が高騰してしまった、プレミアムウイスキー。そのコク深い味わいや優雅で上品な香りから、多くの方々に愛されている一方で、人気の高さゆえ近年は入手が困難になってきています。
そんな『プレミアムウイスキー』愛好家の方々にこそ、『100%アガベテキーラ』(プレミアムテキーラと呼ばれることもあります)をおすすめします。もちろん “優劣” を立てて比べるようなことではないですが、一種の “オルタナティブ” として、十分に愛していただけるはずです。
『100%アガベテキーラ』の気品高い味わいや、プレミアムウイスキーとの共通点など、さまざまな魅力を紹介します。
ウイスキーとテキーラの違い
ウイスキーとテキーラ。どちらも世界中で愛されているお酒ですが、一体どんな違いがあるのでしょうか? どちらも奥深い魅力を持つお酒ですが、原料や製法、味わいにはそれぞれの個性が光ります。
ウイスキーとテキーラ、それぞれの個性を比較
一見似ているようで全く異なるウイスキーとテキーラ。両者の違いを分かりやすく表にまとめました。
ウイスキー | テキーラ | |
原材料 | 麦芽(大麦、小麦など)、穀物 | ブルーアガベ(リュウゼツラン) |
産地 | 世界各地(スコットランド、アイルランド、日本など) |
メキシコ |
製法 | 発酵→蒸留→樽熟成 | アガベの搾汁→発酵→蒸留→(樽熟成) |
アルコール度数 | 40度前後 | 40度前後 |
味わい | 芳醇な香り、複雑な味わい、奥深いコクなど | アガベ由来の甘味、スパイシーな風味、フルーティーなど |
長い歳月を経て生まれる原材料ブルーアガベを贅沢に。
ウイスキーとテキーラの違いを説明したところで、ウイスキー愛好家におすすめしたい『100%アガベテキーラ』とはどんなものなのかを解説していきましょう。
テキーラというお酒には馴染みがある方が多いはず。仲間との楽しい宴にショットグラスのテキーラが登場する事も少なくありません。テキーラはメキシコ原産の植物『ブルーアガベ』を原材料として造られる蒸留酒です。テキーラと名乗るにはこのブルーアガベを51%以上使用するほか、製造工程などに厳しい決まりがあります。
そのテキーラの中でもさらに厳しい基準を設け、手間と時間をかけて造られるのが『100%アガベテキーラ』です。原材料に使用が許されるのはブルーアガベのみ。故にボトルには『100% De Agave』と記載されます。
ちなみに、アガベという呼び名はギリシャ語で「高貴」という意味の「agaue」に由来しています。アガベは百年に一度だけ花が咲くという言い伝えから、「万年蘭」とも呼ばれることもあるのだそう。このアガベは生育に5〜6年、長いもので10年はかかります。『100%アガベテキーラ』は、原材料そのものが貴重なブルーアガベを100%使用した、高尚な蒸留酒と言えるでしょう。
100%アガベテキーラに個性をもたらす『樽熟成』
テキーラの魅力は、貴重な原材料だけではありません。
蒸溜後、フレッシュな香りのまま瓶詰めされて出荷される場合もありますが、ウイスキー愛好家におすすめしたいのは樽熟成を経たタイプのものです。
熟成樽にもバリエーションがあり、フレンチオークを使うこともあればシェリー樽やコニャック樽、ワイン樽まで様々です。新樽のフレンチオークで熟成したあとに原酒をシェリー樽に移してさらに熟成させて完成する、という場合もあります。
また一般的にテキーラは、その呼称で熟成年数がわかるようになっています。
熟成していない、または熟成60日以内のものを『プラタ』、『ブランコ』、または『シルバー』と呼び、2ヶ月以上を『レポサド』、1年以上を『ア二ェホ(アネホ)』、3年以上を『エクストラア二ェホ(エクストラアネホ)』と呼びます。
アガベ独特のフルーティーなフレーバーや甘みに加え、樽の芳醇な香りとウイスキーやブランデーのような深いコクもテキーラの大きな魅力なのです。
ここまで聞けば、じっくりと味わうべき理由は充分に伝わったはず。
ウィスキーを嗜む人ならば、樽の香りを纏った100%アガベテキーラに俄然興味が湧いてきたはずです。
香りや色を堪能できる、ストレートという嗜み方
テキーラの嗜み方には、数多くの種類が存在します。ショットでグッと飲み干すのか、オン・ザ・ロックで風味を楽しむのか、はたまた、ソーダを加えて軽快な味わいに仕上げるのか。
ここでおすすめしたいのが、チューリップグラスに注ぎ、ストレートでゆっくり楽しむ飲み方です。テキーラが持つ豊かな香りや色の美しさを堪能しながら、じっくりと嗜みます。
目で色を楽しみ、香りを確かめ、じっくりと味わう。全ての感覚を研ぎ澄ましながら、その独特な表情を感じてみてください。
それはまるでプレミアムウイスキーの嗜み方にもよく似ているはずです。時間とともにゆっくりと変化していく香りも、アガベ100%テキーラの魅力のひとつ。時を忘れて、心ゆくまでその一杯に向き合ってみましょう。
一度味わってほしい、樽熟成で魅力を重ねたアルテサナル・テキーラ
「ブルーアガベの旨味や樽熟成による豊かな香りをもつ100%アガベテキーラを堪能したい!」そう思っていただけたなら、職人のこだわりがつまったアルテサナル・テキーラ、クラセアスールをぜひ味わってみてください。おすすめの逸品たちをご紹介します。
クラセアスール・テキーラ・レポサド
メキシコの職人が一つ一つ手作業で成形しハンドペイントを施した、クラフトマンシップの結晶としてのテキーラ。
アメリカンウイスキーカスクで8カ月間寝かせることにより、熟成に由来するヘーゼルナッツやバニラを感じる独創的な味わいとスムーズな口当たりが特徴です。
デザインのみならず、味や香りも別格。ラグジュアリーを感じさせるゴールドの煌めきは、アガベハニーやバニラ、ほのかなシナモンを想起させる香りを孕んで口内に揺れ、美しき余韻を残します。
クラセアスール・テキーラ・ゴールド
テキーラ・クラセアスール・プラタをベースに フレンチオークで熟成した「レポサド」と、アメリカン・ウィスキーカスクで 8年熟成させた後、シェリーカスクでフィニッシュした特別な「エクストラアニェホ」をブレンドすることで、飲みやすさと芳醇で複雑な味わいや香りを絶妙に兼ね備えた珠玉の逸品です。
「黄昏時、黄金に輝く夕焼けを暗闇が際立たせる魅力的な瞬間」をイメージしたデキャンタは、もはや言葉を必要としないほどの美しさ。アガベシロップの甘味、オレンジの皮やフレッシュなイチジクを思わせる芳醇な香り、一抹のほろ苦さを感じさせるラスト。夕刻、じっくりと嗜みましょう。
クラセアスール・テキーラ・アニェホ
伝統的製法で造られたテキーラをアメリカンウィスキーカスクで25ヶ月寝かせて生み出されるダークアンバー色と奥深い香り。
スパイシーでウッディな香りとほんのり甘くまろやかな味わいを楽しんでいただけるはず。
比類なき重厚な輝きと銅のような煌めきに、どっしりとしたフルボディの味わいを添えて。焼いたヘーゼルナッツやバニラのような深みあるフレーバーと、ナツメグやクローブを想起させるテイストが、鼻・目・心を奪うはず。特有のシルキーな口当たりとフィニッシュで、ゆったりと酔いしれてみては。
プレミアムウイスキーの先に、100%アガベテキーラという選択肢を
クラセアスールは、その1本1本にブランド哲学や造り手の誇りが凝縮されています。プレミアムウイスキーでその舌を磨いてきた人にこそ、100%アガベテキーラの奥深い旨さを、ぜひ一度ご賞味ください。